2号です。
最近ブログの更新してますね!
というお客様の声をもらいまして、調子に乗って、またまたUPです。
またもや大仏らしからぬ、修理ネタでもと。
今回は写真のような、ブレーキシューを限界まで使い過ぎて、リムサイド(ブレーキの面が当たるとこ)が薄っぺらくなり、しまいには、タイヤの中にあるチューブの内気圧にまけて破れるという事例です。
この方は、
「何か、ブレーキがおかしいんです」
という程度で、事なきを得ていたのですが、
このトラブルはそれはそれは危険な状態で、普段なら、タイヤも破裂するパターンが多い中、この日はたまたま気温も低かったことも相まってか、リムサイドがジワジワと内圧に押されて膨らんだところに、ブレーキが引っ掛かり、リムを剥ぎ取りキャリパーが曲がるといった具合に。
夏になると、この手の修理案件が増えるのですが、結構皆さん、タイヤがロックして転倒したとか、それこそ骨を折ったり、救急車騒ぎなんてことにもなってるのです。
写真の方はYAMAHA PAScity27ですが、多い車両としては、前後にお子さんを載せる、Panaのギュットミニシリーズ、BSのアンジェリーノ、(今はビッケシリーズが主流)、YAMAHA PASkiss系統になります。
これは奈良市近郊の坂が多いという山を切り開いた独特のお土地柄で、子供を載せた超ヘビー級マシンでのブレーキングに起因するものです。
特に、ギュット系はこの状態になるまで放置してしまっている方も多いです。
YAMAHAとBSはスマートコントロールブレーキというユニットを搭載していることから、リムが削れてくると、調整ではどうにもならないほどにブレーキが全く効かない状態になります。これはこれで怖いですが、車輪とタイヤが破裂する前に異変に気付かれる方も多いです。
ただ、最近のYAMAHAはスマートコントロールブレーキの採用を辞めたのか、これからは上記のトラブルまで使ってしまう方も増えるかもしれませんね。
さて、それでは対策はどうしたら?ということですが、それは前(右)ブレーキの握り心地が深くなってきたら、早め早めにブレーキシューという部品を交換していくことです。
このブレーキシューという部品はゴムで出来ているため、すり減りと摩擦熱とで、表面はカチコチの金属面のようになっていき、果てはリムサイドを削り出すとい状況に至りますので、ある程度減ったら早めに変えることです。
あと、前の車輪と、お子さんを載せている前シート下のフレーム周りが真っ黒になっていると、それはすべてブレーキの削れカスなので、注意して見ておくことです。
この状態からのトラブルは、全く車両を動かせなくなるケースが殆どなので、それはそれは大変なのです。
今回の方はタイヤも破裂寸前でしたが、奇跡的にも、乗って移動できる状態でした。
ただ、これから気温が高くなるにつれ、このような状態は非常に危険なトラブルになります。
この車両の車輪は年式も古いため、スポークの錆具合も酷く、いつ折れてしまってもおかしくなく、ハブシャフトのグリース切れでベアリングの損傷も激しかったため、車輪丸ごとの交換となりました。
事務所近くだったので、部品を取りに戻り、即日修理となりました。
予約状況が混み合ってなければ、即日対応できるようにはしておりますが、前後子載せのミニ系は、車両によって、スポークの数(スピードセンサーの兼ね合いで)が違ったりするので、メーカー名・車種名・おおよその年式が 分かれば対応しやすいです。(その時の在庫状況により、オールシルバーカラーか、ブラック/シルバーのツートンからになります。)
因みに、リムサイドの破裂の予兆としては、走行中に、前(右)ブレーキを握ると、同一周期で、ボコン・ボコンと手に振動を感じられますので、その時は早急に自転車店に駆け込むか、お電話ください!
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