パンクの予防

スタッフ2号です。

真面目に仕事ネタですが。

 

出張修理で一番多いご依頼がやはりパンク修理です。

パンク修理でたまに聞かれるのが「何か刺さってますか?」

という質問です。稀に刺さってますが、多いのが『リム打ちパンク』や『スネークバイト』といったパンクです。簡単に言うと、タイヤの中でチューブがリム(車輪)に押された状態でパンクするといった状況です(判りにくい・・)

 

どのような時に起こるかというと、タイヤの空気圧が少ない時です。

もちろんタイヤやチューブが劣化している時にも起き易いのですが、まだ買ってから新しいのに・・なんてときはこのようなケースが多いです。

で、単純にこのパンクを予防するには適正に空気を入れてやることです。

 

適正空気圧というのはタイヤのサイドに記載されてます。

このタイヤの場合だと2.8~4.5BAR(バール)もしくは280~450 KPA(キロパスカル)です(他にもPSIやkgf/cm2などの表記もありますがまたの機会に)。

さてこの適正数値を入れるとなるとゲージ付きの空気入れを使用するのがベストですが、どのように表示されているかというと


上記の場合はPSIとBARで表示されてます。これで数値を見ながら充填すれば良いのです!

・・・と話はここで終わりません。これは仏式バルブや米式バルブの場合です。日本の自転車の多く(シティ車やいわゆるママチャリ)は英式バルブ(虫ゴムと言えば聞き覚えがあるかと)が大半になります。

これが曲者でゲージ付きの空気入れでも適正な数値が出ないのです。これは英式独自の”虫ゴム”が関係してるのですが、細かい話は省略して・・タイヤメーカーのパナレーサーも適正な数値を出す為に米式バルブに交換してください!という名目で米式変換バルブを販売してたかと思います。

先日受講してきた車いす安全整備士の講習の中でも似たようなことが書かれてました。

きちんと数値まで出した興味深い実験データです。

このデータから、表示の数値より概ねプラス130KPa程入れた方が良いということが解ります。これで大方の目安は大体見当は付くのですが、自転車整備士のマニュアルによることころでは負荷時にタイヤの沈みこみ率が15%とか乗車時にタイヤ接地長が10cm等が書かれてます。これを総合的に見ると、コレ!といった数値を出すのは難しいかもしれませんが、修理に伺うとこの空気圧に及ばないほどの空気しか入ってないことが多いのです。


なにやら長文になってしまいましたが、何を言いたかったかというと、空気が抜けてる車両が多いです!ということです。

最低でも1ヶ月に1度でもタイヤの空気圧をチェックすることで自転車パンクはかなり回避できるかと思われます。


ちなみにパンパンに空気を入れておけば良いのではないか!って思う方がおられるやもしれませんが、この時期夜の涼しいときに入れた空気が昼間の熱で膨張して・・パーン!てなことも無きにしも非ずです。

それと適正空気を入れていても↓のようにタイヤサイドの割れが大きくなってくると段差などでリム打ちパンクを起こしやすいので交換時期の目安の1つと考えてもよいかと思われます。


それでは明日から早速ポンピングを!

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